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Azukish

消えゆく世界と流れる未来に最後の灯を since 2006/4/3

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2013/10/30

夢?

夢を持てってみんな言う。
まるで夢さえあればどんなことでも、宇宙征服だって出来るかのような口調で。
それでも現実的じゃないような事を言うと「もっと現実的に云々」って。
この文章はそんな夢を否定するものじゃないけれど、
そうやって強制的に夢を持たせようとするのはどうかと思うんだ。


僕らの1つか2つ上の世代。
そう、頑張ればどうにだってなった世界で、どうあがいたって景気は上向き、
それでもって皆が皆、自分を貧乏だと思っていて、どうにかして社会を良くしていこうなんて思っていた時代だ。
その時代は、必要な物が必要なだけなかったと聞く。
今や普通になってしまっているエアコンも高級品だったらしいし、
ファミコンだってまだ出てから30年しか経っていない。
今からするとどんなに不便な時代なんだろうと、そんなふうに思う。

そんな時代は恐ろしく不便だったから、あれば便利だと思うものがどんどんと思いついて、それを作っていけば富を得ることができたのだろう。
今は?
無ければ死活問題になるものはたくさんある。
でも、生活の中で不便だと感じることがそんなに多いだろうか?
僕には分からない。
けれど、少なくとも、欲しい物、無ければ困るものは大体出尽くしてしまったんじゃないだろうか?

必要な物が揃ってしまった世界。
今はそんな世の中なのかもしれないなんて思ってしまう。
一般的に夢を言えっていうその答えは、〇〇が欲しい、又は〇〇になりたい、のいずれかだ。
その内の〇〇が欲しいというのは、ほとんどが娯楽のための何かだ。
そこまで熱望しているわけではないだろう。
また、〇〇になりたいと言っても、何のためになりたいかを明確に言える人なんて少ない。
せいぜい就活の時に練りに練って準備した物語を口の上で転がすだけだ。
そこにロマンや夢といったたぐいの物は、みんな嘘に塗り固められている。
それが証拠にそういう壮大な物語を頭で紡いで声に出すだけの人は多くても、それを実現させられる人は少ない。
夢は夢のまま。

〇〇が欲しいという夢も、〇〇になりたいという夢も、熱望しているわけでもなければ、必要不可欠であるわけでも無いんだ。
僕達が口の上で言うそんな言葉は、幼児が言う「動物になりたい」のそれと一切変わらない。
そんな事をポツリと口に出すだけで何かが変わると思ったら大間違いだと思う。
それにそれは持つものであって、持たされるものじゃない。
今の若者が持っているそういう物は、きっと持たされた夢、押し付けられた夢なんじゃないかとも思う。
別にそれで彼らが納得するならそれでもいいさ。
でも、現にこれで良いのか悪いのかと考える人も少なくないんじゃないだろうか。
主体性云々と僕自信も良く言われる。
別に主体性云々の問題じゃないんじゃないだろうかと毎回のように毎日のように思っている。

だから、僕には夢なんていらないし、夢を持とうなんて思わない。
必要は無い。
必要なのは、実現可能な目標と、現実を直視できる強さだけでいい。
壮大で実現しない雲の上の何かなんていらない。
そんな物を持てなんていう言葉は言わない。言いたくもない。
好きにやればいい。
今ここにある「しなければならないこと」と「やりたいこと」を上手く天秤にのせてやっていけばいい。
それだけで少なくとも「夢はあるけれど実現させようなんて思ってもいない人」よりかはずっと人生をエンジョイできるだろう。
だから、目標は持つ。
でも夢はいらない。
夢なんてものはいらないんだ。

と、最近のガキは達観で無気力だ、お前らは夢を持て、なんていう”時代遅れの”大人たちに反論してみるテスト。
反響は、期待しない。

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