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Azukish

消えゆく世界と流れる未来に最後の灯を since 2006/4/3

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2013/06/20

腕が良ければ?

「弘法筆を選ばず」とか言う言葉がある。
「腕が良ければ道具の欠点くらいはカバーできるよ」程度に捉えてるけど、一般的な考え方はどうやら「道具なんて所詮」とかまで言っちゃうらしい。


まあ、本当に道具の影響が少ないものは置いとくとして、写真でそれが通用するとは僕は思わない。
もちろん、腕も必要だし、体力とか、撮影技術や感性以外の能力も必要だ。
でも、最も大切なのは、やっぱり最終的には機材なのではないだろうかと考える。
僕は写真を始めてまだそんなに経っているわけではないし、まだまだな写真を量産し続けているけれども、自称・努力家に対するあえての反論だ。

というのも、僕が主に撮る写真はマクロ。
倍率を上げて、かつ手ブレしないように、またそこにいる生き物が逃げてしまわないように撮るため、ある程度の機材が必要なのは火を見るよりも明らか。
まあ、カメラにも色々グレードがあって、僕はハイアマチュアクラスのカメラで妥協してしまってるけど、それは金がないから(笑)で、金があればもっと良いのを買ってただろうし、レンズも良いのを揃えたかもしれない。

良いカメラやレンズを使えば、まずファインダーや画面を見た時に、違う。
それはどうしようもない事実で、色はより鮮やかに、収差やパープルフリンジはより補正されて写る。
ボケはより美しく写るし、ピントの合った所はくっきりと、眠気なんて全く起きないほどによく写る。

そんな良い機材。
やはり値段は高めで、写真を本格的にやり始めようと思う余裕のある人しか手が出ないかも知れない。
ただ、良いレンズや良いカメラが全て高いかと言われると実際はそうでもない。
”かつては”フラグシップだったモデル、フィルム時代の素晴らしい機材は、今や底値だ。
値段的な部分に関しては、もしも中古を厭わない人であれば、だいぶ解消されてきつつあるのではないかと。

話がそれた。
自称努力家が支持する良い腕があれば綺麗な写真が撮れるというのは必ずしもそうではない。
安価でエントリーモデルとして売られているカメラやレンズはやはり写りもそれなりだ。
最近のモデルは割と良くできているとは思うが、あくまで”割と”で、新品最安値のズームレンズは、ワンランク上のレンズに太刀打ちできない。
腕がたとえあったとしても、四つ切り程度のサイズが機材のポテンシャル的に限界だ。
安いモデルで機材を揃えるなら、その金で高級コンパクトを買えばいいんじゃないかと個人的には思うのだが、実際にそうする人は多くない(機能や描写的にはそっちの方がはるかに良かったりする)。

スマホでもいい写真が撮れるとか言っている人もいる。
それならば、カメラなんて使う必要無いじゃないか?
なぜ一眼レフやレンジファインダーで撮るのか?
そっちの方が綺麗に撮れるからではないのか?
なぜ身軽なコンパクトを使わずにわざわざ重たくてかさばる一眼レフを使うのか?
本当は機材を充実させられない人がせめて安いモデルを買って、もっと良い機材を揃えている人に嫉妬して僻んでいるだけなのではないのか?
僕には分からないが、そう捉えられても仕方の無いような気がする。

カメラ関係の会社の方々が一所懸命に作った機材を、「弘法筆を選ばず」の一言で片付けるのはどうかと思う。
まあ、確かに新しいのが出るたびに買い換えるというのもどうかと思うし、良いカメラを持っている割にはあまり写真を取りに行かずに防湿庫の中で機材を腐らせている人も中にはいるだろうけれど(スンマセン、最近ちょっと忙しいんです)

僕はそんなこんなで機材や性能によってより良い写真が撮れるという事に賛成する。
どうか、自分にとって、最高のカメラや最高のレンズを揃えられるよう、それでいい写真を残せるよう、健闘をお祈りいたします。

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