やっぱり来たよ・・・
部活のメンバーは学校の面子だけじゃなくて社会人の方も多いから、その人たちから電話が来た。
「メンバーがお前を必要としている」
「人生と同じなんじゃないだろうか」
正直、もしもドラマだったら大感動もんだと思うよ。
ただ、メンバーが俺を必要としていようが、俺はアンタらを必要としてはいない、正直な話ね。
しかも、もしもメンバーが俺を必要としなくなったら、ちり紙のように捨てるんだろうか。
俺は「道具」になりたくはない。
苦悩は人生のものと同じならば、なぜに人生の苦悩とやらを今、この段階で味わわなければならないのだろうか。
なーんて、少し思ったりする。
電話は、出なかった。まあ、3回かかってきて、そのうちの2回は気づかなかったんだが。
正直、ほっといてくれ、というのが感想。
もう、ね、一回決めちゃったんだよ。
覆水盆に帰らず、俺はとんでもないことをしでかしてしまったような気がするが、まぶたが重くてやる気がでない。
もうどうにでもなってしまえ。
普段の生活では味わえない「何か」、例えば火山の噴火とか洪水とか戦争とか、起きりゃいい。
そうすれば、どこかへ行けるだろう。
この変な、広大なシステムとやらから逃げ出せるだろう。
俺は、ひたすらに「破壊」と「混沌」を求む、まあ、かっこよく、気取って言えば、の話だが。
やっぱり俺は、ひねくれものかもしれないな、今となってはどうでもいい。