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Azukish

消えゆく世界と流れる未来に最後の灯を since 2006/4/3

2011/06/07

素晴らしいと思うこと

震災のボランティアに行くってことは、
それは素晴らしいことだ。

ただ、その理由をここでは少し吟味したい。
今、ちょっとだけ暇だからね。

もしも、震災の爪痕が消えるまでボランティアをすると心に決めたのなら、それは素晴らしいと思う。
もしも、ボランティアをする事が当然だと言う人がいるのなら、それはノーベル賞を取った人よりも尊いと思う。
もしも、被災者のかたがたの笑顔を見たくてボランティアをするのなら、それは幸福を与える人だと思う。

だけど、もちろん、こんな事を言う資格は自分には無いと思う。

先日、学校でボランティアの募集をしてた。

数十人を集めて、週末にボランティアをしに、被災地に行くらしい。

その為に、バス代、向こうでの飲食・宿泊費、込み込みで10000円強。
自分に移動手段があれば、バス代の分は必要ない。

ここで、まあ、金を払ってまでボランティア行きたくないと思ったんだけど、まあ、その辺は置いとくとして。
募集後にすぐに定員になったらしくて、紙はすぐに剥がされちゃって、詳しいことはよく覚えてないけど、確かこんな感じだった。

で、ここからその時に思ったことをいくつか。

ボランティアに行くことはいいことだとは、さっき述べたとおり。素晴らしいことだと思う。
ただ、自分たちがボランティアに行くのは多少違ってくるんじゃないかな。

多分、こうやって募集をかけてるのは、まあ、そういうのもアリだとは思う(滅茶苦茶失礼な言い方をすれば)が、企業イメージ、まあ、大学だから、ブランド力(笑)を上げる為じゃないかと思われる。

それに行く学生も(もちろんそれもアリだとは思う)、就活で使えるからとか、被災地を見たいからとか、そんな偽善が多少なりとも含まれてるんだろうな、と思う。

ただ、それって、かなり失礼な事なんじゃないかと思う。

他人の不幸を自分の利益に変えて、他人が苦しんでる姿を見て、「お大事に」なんて言えたもんじゃない。
いくら自分たちが心配したって、相手には悪く伝わってしまう事があるから、そういう覚悟の上で、必死にボランティアは、なされるべきだと思う。

確かに、企業がイメージアップの為の支援をしなければ、いつまで経っても被災地は復興しない。
確かに、誰かが自分の利益の為にボランティアを行かなければ、いつまで経っても被災地は被災地のままだ。

確かにそうなんだ。確かにそれは正しい。

けれども、何かが違う気がする。
それが何だかは自分でも、いや、僕は頭が悪いからちょっと分からない。

あと、結局その払った金ってのは被災地以外の何かに使われる。

結局、自分たちは自分たちの肉体労働分のことしか、その人たちにはすることができない。

10000円払ったとして、向こうで20時間程度働くとして、まあ、肉体労働系アルバイトと同じように時給1000円だとすると、
だいたい20000円分しか働けない。
10000円払って、20000円分しか働くことができないんだ。

その10000円分は、バス会社とか、宿屋とか、飲食系の企業の利潤となる。

まあ、経済が回るといえばそうなんだけど、それなら初めから自粛する必要性なんて無いわけで。
だったら、みんながみんな、買い溜めしてスーパーの品物を空にすればいいわけであって。

だったら、その10000円を寄付に使った方がいいんじゃないかな、と、そう思う。あ、そのときに寄付先をよく選ぶことが重要ね。

まあ、よく分からない文を延々と綴ったわけだけど、これで分かってくれる人はいないと思う(キリッ

だけど、いや、だから、ボランティアを一過性にしてほしくない、もしも行くのなら。

今、ブームと表現していいほど、ボランティアという言葉があちらこちらで見える。

一日、いや、一週間の内、少しの時間、被災者の事を気にするだけで、多分、それだけでいいんだ。
または、被災地で行われる夏祭り(ねぶた祭とか)に行くだけでもいいと思う。

同じ気持ちになって、どんちゃん騒ぎでも良い。
同じ人間なんだって認識して、初めて、心を通わせる事ができるんじゃないかな。

被災者だって人間だ。
ボランティアをされる何かじゃない。
新聞の向こうの何かじゃない。
今、リアルタイムで起こっている、様々な命の活動の一個体なんだ。

だから、他人事にしちゃいけない。
他人事になっちゃいけない。

つらつらと綴ってきて、やっと考えが自分の中でまとまってきたので、そろそろ書くのをやめる。

あと、
ろくに寄付とかしてない、
ろくにボランティアをしようと思わない、
関東人の自分にこんなことを言う資格はないのだ、
ということを最後に書いとく。

変な議論飛ばされても、勝てる気がしないからね。

では、また。

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