フィルムをデジカメでスキャンしてみた。

画像のとおりですが、これを作るにあたって先端部からカメラ側にかけて必要な部材は下記の通り

• ガラスネガキャリアー
• ES-1
• BR-3
• 35mmくらいの長さエクステンションチューブ (PK-13+PK-11Aなど。PB-6などのベローズでも良いかもだけど付けるのが面倒)
• L39マウント→Fマウント変換リング
• EL-Nikkor 50mm f/2.8N (たぶんf/4とかNじゃなくても大丈夫だと思う)
• 40.5mm→52mmのステップアップリング
• BR-2A
• Fマウントのカメラ (フランジバック46.5mmくらい)

書き出してみると意外と多いね。
カメラはニコンD7000だけど、少し欠けるけどほぼ135フィルムが入ったので、マクロ倍率的にはx1/1.5より少し大きいくらいだと思う。
EL-Nikkorはリバースして取り付ける。

写真だとライトボックスを無理やり付けてるけど、無ければ適当な光源を当てておけば良いと思う。
ライトボックスの下は、穴あきの金属板とナットで固定、スペーサとして適当な杉の板をボンドで接着してある。
このライトボックスとデジカメが同一軸上に並ぶように、鉄ちゃんバー(ツインプレートとかマグプレートとかいうやつ)を三脚に付けるといい感じだった。

BR-2Aの説明書を見てみると、AI AF 50/1.8をリバースした時に1/1.4xの倍率になるらしいので、ちょっとパーフォレーションが写るかもだけど割とちょうどいいかもしれない。
たまたま持ってたからEL-Nikkorを使っているが、現在はすべて終売になっているので、ハードオフやヤフオクなどで適当に入手すべし。
無ければラッキーとかフジナーなどの安い50mmの引き伸ばしとか、比較的広角で等倍まで写せるマクロレンズとか適当なものを使うべし。

あと、これは自分用のメモで、Linux向けのため、あまり使い勝手は良くないかもしれないが、スキャンしたネガフィルムの色反転のシェルスクリプトも下記に載せる。
これは画像ファイルと同じところに置いて、画像ファイルをコマンド引数にして実行する。

#!/bin/bash
for x in "$@"
do
	echo "converting $x..."
	convert "$x" -channel RGB -negate temp.jpg
 	gimp -i -b '(batch-auto-fix "temp.jpg" 5.0 0.5 0)' -b '(gimp-quit 0)'
	convert temp.jpg -type GrayScale "_$x"
done
rm temp.jpg

で、下記が上記シェルスクリプトで使っているGIMPのスクリプト。
Batch GIMP script for auto-sharpen, white-balance and colour enhance - GitHubをそのまま使っている。
これを適当な名前を付けて(拡張子は.scm)、~/.config/GIMP/<GIMPのバージョン(2.10など)>/scripts内に保存する。

  (define (batch-auto-fix pattern  
                radius  
                amount  
                threshold)  
  (let* ((filelist (cadr (file-glob pattern 1))))  
   (while (not (null? filelist))  
      (let* ((filename (car filelist))  
          (image (car (gimp-file-load RUN-NONINTERACTIVE  
                        filename filename)))  
          (drawable (car (gimp-image-get-active-layer image))))  
       (plug-in-unsharp-mask RUN-NONINTERACTIVE  
                  image drawable radius amount threshold)  
       (gimp-levels-stretch drawable)  
       (plug-in-color-enhance RUN-NONINTERACTIVE  
                  image drawable)  
       (gimp-file-save RUN-NONINTERACTIVE  
               image drawable filename filename)  
       (gimp-image-delete image))  
      (set! filelist (cdr filelist))))) 

以下、いちいち必要な部材を調べるのがめんどい人用
L39→Fマウントのアダプターはヤフオクで買ったので型番が違うけど、できるだけ薄いやつが良い。
あと、基本的にこれ系の部品は不当に高いことが多い(特にPKとES型番)ので、できれば中古をどっかで仕入れるが良いと思う。
ヨドバシ.comのライオン ガラスネガキャリアー