イップ・マン 葉問を観て
Blazing Azuki's Webpage管理人 Azuki
私がこの映画を観て一番初めに感じたことは、その人にとっての偉大な人物はいつ出会うか分からないということだ。というのも、この映画の序盤では詠春拳の師範であるイップ・マンと、洪拳の師範であるホンは互いの気短な弟子が衝突するため、互いに良く思っていなかった。しかし、映画の中盤でボクサーのツイスターが中国武術を罵倒し、それに怒りを覚えたホンは、ツイスターに試合を挑んで殺されてしまう。中国武術の誇りを賭けて戦ったホンの志を受け取り、イップはツイスターと戦い、これに打ち勝った。その戦っているシーンで、カットとしてホンの戦う姿が脳裏に映ったのが、印象的だった。そして、ホンは殺されてしまったが、イップはツイスターを殺さなかった。怒りに身を任せるのは極めて簡単な事である。しかし、それに抗って戦うのは極めて難しい事である。しかし、それをイップはやり遂げた。ホンとの絆を活かし、チカラの面でも、オモイの面でも、イップはツイスターに勝つことができたのである。
ところで、私は夢を持って生きている。誰にでも夢はあると思う。ただし、誰でも夢を実現できるとは限らない。フリーターの十五パーセント程度が将来の夢のためにフリーターをやっていることにそれは顕著に出ていると思う。私は考える、いい人にめぐり逢えれば、夢を実現できる可能性は飛躍的に向上するのではないか、と。本当の意味での人と人との絆は、切れにくい。この映画にも良く出ているいるように、どんなことがあっても切れない絆というものは確かにあるのだ。本来、人はとても弱い存在である。しかし、絆というものを考慮したその瞬間に、人は誰よりも強くなれるのではないか。この映画から学んだことである。夢は大きく持とう。しかし、夢の実現には人との絆が不可欠である。私たちは絆を大事に生きねばなるまい。
最後になってしまったが、私は、今までに実に色々なものを失い、そしてそれと同じくらいに多くのものを得てきた。人と人との間にできるものも含めてのことである。私も、自分という存在なんて取るに足らぬものであるので、どのようになっても構いはしないだろうと思っていた時が確かにあった。しかし、それは大きな間違いであったに違いない。私にはたくさんの友人がいて、たくさんの仲間がいる。彼らにとって、会えてよかったと思われる存在でありたいと思う。短期間でもその人にとって、十分に大きな存在になり得る。良い方であれ悪い方であれ、その人の人生を変えうる存在になれる。私たちは様々な人に依存し、依存されて生きているのである。この映画を観て、私はもう一度、人と人との絆について考える良い機会を得たのではないかと、そう思った。
大体、20×20の原稿用紙3枚分だからやっつけ(30分かかってない)だけど許してwww
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1. 無題